スイカの健康・
美容効果

スイカの驚く効果を見てみよう

スイカの成分と効能

「日本の夏の風物詩」「夏の果実の王様」などとしたしまれているスイカ。栄養的には、果肉の成分は約95パーセント が水分(果汁)で、このうち6~8%が糖分です。その内訳は、 ブドウ糖1.3%、果糖2.4%、ショ糖3.4%です。 ビタミンA(カロテン)やB1、B2、Cの他、カルシウム、リン、鉄、カリウムなどのミネラル類、グルタミン酸やアルギニンな ど、多くの成分をバランスよく含んでいます。

種子はリノール酸や たんぱく質が非常に多く、ビタミンB郡やEが豊富です。  果糖やブドウ糖はエネルギー転換が速やかなので、 夏の炎暑で疲れたからだをいやすには冷たいスイカを食べると 即効性があります。水分も多く、のどの渇きを癒し、 豊富に含まれているカリウムなどとの相乗的な働きにより、からだに涼を呼び爽快感を与えます。

スイカの栄養素

シトルリン

多くの女性が体のむくみに悩んでいます。スイカに多く含まれるシトルリンには、血液を改善する効果があるので、スイカを食べると手足のむくみの改善が期待できます。シトルリンは、ほかの果実にはほとんど含まれない成分です。

Β-カロテン

アンチエイジング食材“緑黄色野菜”の条件は100g中にβ-カロテン600μg以上含有することですが、スイカに含まれるβ-カロテンの量は、200gあたり1600μgです。β-カロテンは体内でビタミンAに変換され、新陳代謝を促し、肌の老化を予防します。

リコピン

トマトに含まれるリコピンは、美肌を損なう活性酸素を除去する力が強いことで知られていますが、なんとスイカにはトマトより多くのリコピンが含まれています。またリコピンには体脂肪燃焼効果があることも京都大学の動物実験で明らかになりました。

ビタミンC

スイカにはβ-カロテンから変換されるビタミンAのほかに、コラーゲン線維の合成に関与して皮膚の弾力性をアップさせるビタミンCが含まれています。美しさのもとになる栄養たっぷりのスイカ。一日がはじまる朝に、200gを目安にいただくことをおすすめします。

カリウム

カリウムは、サイレントキラーと呼ばれる高血圧など循環器疾患の予防に効果的。また、カルシウムの骨への蓄積を高め、女性に多い骨粗しょう症予防効果も明らかになっています。スイカ200gに240mg含まれるカリウムは、アンチエイジングの知られざる立役者なのです。

生活習慣病予防の研究から、スイカなど果物は人の健康の維持・増進に必須の食 材であることが明らかとなりました。また、「果物に含まれている果糖は血糖値を上 げるので糖尿病に悪い」、「果物を摂取すると中性脂肪が増える」、「果物は肥満の 原因」などは誤りであることも分かりました。そのため、生活習慣病を予防し健康の 維持・増進にはスイカ200グラムを含む新日本型食生活(食事バランスガイド)が推 奨されています。

スイカの薬効

中国の古典『神農本草径』にはスイカに関する記載が一項目もありませんが、これを原点として、李時珍(明代)が著した『本草網目』にはスイカの薬効が記されています。

1. 尿の出を良くする

2. 酒毒を防ぐ

3. 血尿に効く

4. 口や舌、口の周辺にできたおできを治す

5. 風などによるのどの痛み及び腫れを治す

6. 腰痛に効く

一方、種子には解毒作用があり熱さましに用いる他、果肉と同じく尿の出をよくする効果があると解説しています。また、果皮や果肉には特殊成分の一つとして利尿作用に関与しているシトルリンというアミノ酸が含まれており、これが利尿効果を高め、むくみをとる効果があるとされています。むくみは腎臓病ばかりでなく、心臓病や高血圧から起こる場合もあります。また妊娠や水分の取りすぎ、かたよった食事などが原因でむくみを生じることもあります。
いずれにしても、スイカには体内の水分を排泄する働きがあるので、むくみには絶大な効果を発揮します。そのまま食べても、十分に効果があります。さらに利尿効果を高めようと思ったら、民間療法として今日まで伝承されている「スイカ糖」を造るのが効果的です。

スイカコンテンツ

美味しいスイカの見分け方

大きい果実は味も美味。同じ品種であれば大きく育った果実の方が栄養をより溜め込んでいるため、美味しいとされています。また逞しく育った果実は縞の部分が少し凹むため、手でなでてあげると違いがよくわかります。

スイカの歴史

栽培スイカの原産地については、様々な説があったが、1857年にイギリス医療伝道者リビングストンがアフリカ探検の際に、南アフリカ中央部、カラハリ砂漠、サバンナ地帯でいろいろなスイカの野生種を発見し、以来、南アフリカがスイカの原産地とされている。